2009年度順位戦全対局の食事別勝敗を集計してみた。
今日から三日間、その分析結果を書いてみたい。
(将棋棋士の食事とおやつのデータによる)
2009年度順位戦の対局数は1236局。
注文なしを含めて、延べ2472回の昼食および夕食があったことになる。
2472回の内訳は次のようになる。
[全体]
昼食
注文あり 451件(245勝206敗)0.543
注文なし 785件(373勝412敗)0.457
注文率は36.5%。
夕食
注文あり 571件(292勝279敗)0.511
注文なし 665件(326勝339敗)0.489
注文率は46.2%。
「注文なし」といっても外で食べるわけなので食事をしなかったわけではないが、食事の注文があった場合(出前をしてもらった場合)の勝率は
昼食で0.543、夕食で0.511になる。(トータルでは0.525)
トータルでの勝率は、数年前の先手の勝率と同じような数値になっている。
[東西別]
2009年度順位戦の対局1236局のうち、
772局が東京の千駄ヶ谷で、464局が大阪の福島で行われている。
出前のできる店の多さからか、千駄ヶ谷の注文率のほうが高い。
勝率については微妙な差があるが、「注文あり」有利であったことは間違いなさそうだ。
①千駄ヶ谷
昼食
注文あり 305件(162勝143敗)0.531
注文なし 467件(224勝243敗)0.469
注文率は39.5%。
夕食
注文あり 390件(201勝189敗)0.515
注文なし 382件(185勝197敗)0.485
注文率は50.5%。
②福島
昼食
注文あり 146件(83勝63敗)0.568
注文なし 318件(149勝169敗)0.432
注文率は31.5%。
夕食
注文あり 181件(91勝90敗)0.503
注文なし 283件(141勝142敗)0.497
注文率は39.0%。
[クラス別]
クラス別で見ると、B級2組の昼・夕食とC級2組の夕食を除くと、「注文あり」有利の傾向が明らかに強かった。
B級2組は、昇級した中村修九段と中田宏樹八段に「注文なし」が多かったため、他のクラスと異なるトレンドになっている。
中村不思議流の面目躍如と言えるかもしれない。
①A級
昼食
注文あり 37件(21勝16敗)0.568
注文なし 53件(24勝29敗)0.432
注文率は41.1%。
夕食
注文あり 47件(25勝22敗)0.532
注文なし 43件(20勝23敗)0.468
注文率は52.2%。
②B級1組
昼食
注文あり 40件(24勝16敗)0.600
注文なし 116件(54勝62敗)0.400
注文率は25.6%。
夕食
注文あり 63件(34勝29敗)0.540
注文なし 93件(44勝49敗)0.460
注文率は40.4%。
③B級2組
昼食
注文あり 116件(55勝61敗)0.474
注文なし 124件(65勝59敗)0.526
注文率は48.3%。
夕食
注文あり 135件(63勝72敗)0.467
注文なし 105件(57勝48敗)0.533
注文率は56.3%。
④C級1組
昼食
注文あり 114件(69勝45敗)0.605
注文なし 196件(86勝110敗)0.395
注文率は36.8%。
夕食
注文あり 115件(68勝47敗)0.591
注文なし 195件(87勝108敗)0.409
注文率は37.1%。
⑤C級2組
昼食
注文あり 144件(76勝68敗)0.528
注文なし 296件(144勝152敗)0.472
注文率は32.7%。
夕食
注文あり 211件(102勝109敗)0.483
注文なし 229件(118勝111敗)0.517
注文率は48.0%。
(つづく)