加藤一二三九段「少年隊っていうのは、どの人達?」

近代将棋1995年4月号、中井広恵女流五段(当時)の「棋士たちのトレンディドラマ」より。

 我愛娘のみずもはだいぶ大きくなった。

「顔は私に似てかわいいが、性格はママそっくりになってきて困る」

と、あちこちで言いまわる主人は、世界一の親バカではないかと思う。

 でも、棋士の方達は対局の時、とても厳しい顔をして将棋を指してらっしゃるが、お子さんの話になると、本当に優しい顔で嬉しそうに話される。

 以前、首相官邸で行われたパーティーで加藤一二三九段にお会いした時

「少年隊っていうのは、どの人達? 子どもにサインを頼まれたんだけど、顔がわからなくて」

と本当にニッコニッコされて尋ねられた。

「今日は見えてないようですよ」

と答えると、他のタレントさんを探しに又奥様と、仲良く歩いて行かれた。

 加藤先生がサインを頼むお姿はちょっと想像できないが・・・。

 その加藤九段の一二三という名前をお子さんにつけたのが小林健二八段。

「うちの一二三がね・・・」

と話をされると、時々ドキッとすることがある。

 他にも、田中寅彦九段は息子さんに”誠”、福崎八段は娘さんに”直子”というように、棋士と同じ名前をつけてらっしゃる。

(以下略)

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少年隊の東山紀之さんと谷川浩司九段は、顔の雰囲気が似ていると思う。