山崎隆之六段(当時)「握手した羽生さんの手は優しかったが、明日は厳しい手が来ると思う」

将棋世界2005年6月号、巻頭グラビア「第23回朝日オープン将棋選手権五番勝負第1局前夜祭」より。

 対局前日の前夜祭。火花が散る、なんてことはなく二人はガッチリと握手。対局者の握手は珍しい?

「握手した羽生さんの手は優しかったが、明日は厳しい手が来ると思う」と壇上で挨拶した山崎六段に対し、羽生選手権者は「新年度の1局目に若手のホープと対戦できてうれしい」と語った。

写真: DSC_0218

将棋世界2005年6月号掲載の写真。名古屋東急ホテルにて。撮影は河合邦彦さん。

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写真の右側の女性は、高校1年生の時の室田伊緒女流二段。

2004年度に女流アマ名人となり、この時は育成会員。

写真の左側の女性は、女流アマ名人戦3位の山口真子さん。

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それにしても、愛知県在住の女子高生が同じ年の女流アマ名人戦で優勝と3位なのだから、すごいことだと思う。

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いつも考えることだが、誰がどちらの対局者に花束を手渡すか、どのようにして決めているのだろう。

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対局者同士の握手は珍しいが、羽生善治名人と山崎隆之八段の握手だと何か自然な感じがするから不思議だ。

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高校入試の時、面接があった。

挨拶をして着席するなり、面接を担当している先生が右手を差し出した。

(お、、、これは面接の前に握手をしようというのかな、さすがミッションスクール、欧米風だ)

と思って私も右手を差し出すと、

「受験票」

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入学してから、面接をしてくれた人が宗教主任の聖書の先生であることがわかった。豪快な人だった。

高校2年の時だったか、聖書の授業の時間にその先生が、「入試の面接の時、僕が右手を差し出したら、握手だと思って手だけを差し出してきた間抜けな生徒がいて・・・」と雑談を始めた。

話を聞いていると、かなり昔の話だったので私のことではなかったようだが、面接の時に私も間抜けだと思われていたのは間違いないわけで。