将棋世界2000年12月号、鈴木大介六段(当時)の「鈴木大介の振り飛車日記」より。
10月15日
この日は先崎八段と女流棋士10人で東京競馬場で指導対局やトークショーが行われる日で、僕も家族で遊びに来たのである。
この日は秋華賞というG1もあり、かなり指導対局の所にも人だかりが出来ていた。自分の結果は2着のヤマカツスズランから入って5番6番12番17番の4点で勝負。当然2着3着で決まり、来たのはとなりの4番で300倍だった。ウ~ン。久し振りにシビレるはずし方だ。せめてワイドを抑えるんだったか?と反省しながら仕事を終えた先崎八段と女流数名と打ち上げに…。
女流棋士の好感度の高い棋士を聞いて先崎氏は倒れ込んでいた。納得がいかないのか先崎氏が、
「あなた方は間違っている」
「その人よりお金や安定が好きなんでしょ」
等で大爆笑。
今のヒントで女流が好感を持っている棋士を考えて下さい!僕もにわかに信じられん!
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誰なのかわからない。
この時の女流棋士が誰であった可能性があるかなど、わずかな手がかりでもいいと思い、将棋世界のこの前後の号で東京競馬場のイベントの記事を探したが見当たらない。
そうだ、先崎学九段も鈴木大介八段も、9月16日の将棋ペンクラブ大賞贈呈式に出席する。(先崎学九段:観戦記部門優秀賞、鈴木大介八段:技術部門大賞)
その時に聞けるようだったら聞いてみる手がある。
しかし、、、二人とも細かい昔のことは覚えていないタイプにも思える。
それ以上に、私が贈呈式の日までこの質問を憶えていないような感じがする……
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※パーティーのときの指導対局棋士は渡部愛女流初段です。