将棋世界2000年12月号、神吉宏充六段(当時)の「今月の眼 関西」より。
インターネットの普及に伴い、ホームページにアクセスするユーザが増えてきている。将棋ファンも然り。あらゆる将棋関係のホームページに関心があるのではないかと思う。私もその一人で、将棋リンクと文字があれば必ずクリック。
少し前に米長邦雄永世棋聖のホームページが出来た。1日平均約600件、すでに12万件以上のアクセスとは凄いの一言。他にもリンクを見ていると、たくさんの棋士や愛好家がホームページを立ち上げている。そんな中、9月20日にいきなり登場した関西の棋士がいる。
神崎健二六段がその人で、もともと喋るのが好きなタイプだっただけに、好きなことが書けるホームページはピッタリかもしれない。いろんなコーナーがあるのだが、私が好きなのが日記で、サブタイトルには「神崎六段の棋士室通い」とある。ちょっと見ていただこう。例えば10月9日。もったいない話とある。『昨日は棋士室へ…こんな連休に、ここにくるような暇な棋士は、いないんだろうと思っていたが…いた。山本四段がいた。「教えていただけますか」という謙虚な言葉だったが、三局終わってみると、こちらが教えていただいたという結果だった。この部屋に故村山九段がうろうろしていたころの話。村山「一局将棋やろ」ある奨励会員「いやーっ。ちょっと」 断ったからには、彼は、よっぽどの急用があったのだろうと私は思った。しかし、信じられないことに、1時間たっても2時間たっても同じ部屋にいる。数ヵ月後…その奨励会員は、この世界から去っていた。』 http://wakayama.cool.ne.jp/k2rokudan/が神崎六段のホームページアドレス。興味のある方は是非アクセスしてみて下さい。
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神崎健二八段のホームページは現在はアドレスが変わっている。
そして、この2000年10月9日の記事も見ることができる。
二上達也九段が亡くなった時に書かれた神崎八段の日記もグッとくる。
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神崎八段と村山聖九段は四段の同期。
神崎六段(当時)と村山八段(当時)が出てくる関西将棋会館棋士室の日常の姿が描かれている記事もある。
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「一局将棋やろ」が、村山聖九段が奨励会員と将棋を指す時にかけていた言葉だと分かる。
声をかけられた奨励会員は夢のような気持ちになったことだろう。
そうではないケースがあった、というのがこの時の神崎六段が書いていること。
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神崎八段の「格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋」が先週から発売になっている。
マイナビ出版のブログを見ると、「堅いなぁ。片倉小十郎やなぁ」と書かれている。
片倉小十郎というと、私の故郷、伊達藩の重臣、そして「真田丸」の最終回近くでは重要な位置付けとなるであろう人物だ。
地口オチなのだろうがなかなかマニアック。
→新刊案内「格言・用語で覚える 居飛車の基本手筋」 ~堅いなぁ、片倉小十郎やなぁ~