将棋世界編集部(1982年当時)「本誌ではできない企画」

将棋世界1982年3月号、「メモ帖」より。

本誌ではできない企画

 1月上旬に出た週刊読売に1982年の各界受賞者予言が発表されていた。

 文壇受賞者や囲碁タイトルと共に将棋六大タイトルの獲得者予想が掲げられていた。正月のお遊び的なものだが、目を通してみたら―

名人 加藤一二三
十段 加藤一二三
王将 中原誠
王位 中原誠
棋聖(前半)二上達也
棋聖(後半)米長邦雄
棋王 米長邦雄

 というわけで、棋聖位の前半はすでに的中した。さて、ほかは?当たるも八卦、当たらぬも八卦。

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たしかに、将棋世界をはじめとする将棋月刊誌や週刊将棋ではできない企画だ。

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週刊読売がこの予想をした時点でのタイトル保持者は次の通りだった。

名人 中原誠
十段 加藤一二三
王将 大山康晴
王位 中原誠
棋聖 二上達也
棋王 米長邦雄

結果は、

名人 加藤一二三
十段 中原誠
王将 大山康晴
王位 内藤國雄
棋聖(前半)二上達也
棋聖(後半)森雞二
棋王 米長邦雄

つまり、週刊読売予想(予想時点保持者→結果)の形式でまとめると、

名人 加藤一二三(中原→加藤)○
十段 加藤一二三(加藤→中原)✕
王将 中原誠(大山→大山)✕
王位 中原誠(中原→内藤)✕
棋聖(前半)二上達也(二上→二上)○
棋聖(後半)米長邦雄(二上→森)✕
棋王 米長邦雄(米長→米長)○

中原誠名人の不調(この年の秋以降復調する)が予想を狂わせたことがわかる。

加藤一二三名人誕生を当てたのはお見事。

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予想というものはなかなか当たらない。

昨年でいえば、英国EC離脱の国民投票結果、トランプ大統領の誕生、がマスコミの予想(あるいは願望)の逆を行っていた。

現地時間の今日は、フランス大統領選挙が行われる。

過半数の票を得る候補がいなければ、5月7日に上位2人による決選投票が行われるということだが、アンチグローバリズムの勢いが増す中で、どのような結果となることか。

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藤井聡太四段がいつタイトルを獲得をするだろうと予想してみた。

今期中(中学3年末)の獲得確率10%。

来期末(高校1年末)までの獲得確率20%。

2020年3月(高校2年末)までの獲得確率20%。

2021年3月(高校3年末)までの獲得確率20%。

2022年3月(高校卒業後)までの獲得確率80%

酔っ払いながら考えれば今期中の獲得確率はもっと高くなるのだが、冷静に考えると「高校を卒業してから迎える年度」という予想になる。

これは、

  • 中原誠十六世名人が四段に昇段したのが高校3年の秋で、高校1、2年の間は奨励会で足踏みが続いていたこと
  • 羽生善治三冠の初タイトル獲得が高校を卒業してから迎える年度であったこと

など、高校卒業間際あるいは高校卒業後に一気に花開くという展開であったので、中原誠十六世名人-羽生善治三冠の超王道路線を引き継ぐ可能性の高い藤井聡太四段も、同様の展開と読みたい。

昼食予想さえあまり当たらない私の予想だから、当たったら奇跡に近いかもしれないが。

 

 

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