将棋世界2005年8月号、河口俊彦七段(当時)の「新・対局日誌」より。
残る一つの、高橋九段対先崎八段戦は、これも大熱戦だが、終始先崎八段が僅かにリードしていたようである。先崎八段の気合いの入りようは凄まじく、木村七段が控え室で「先崎さんの表情はいいねえ。ああいう顔を写真に撮ればいいのに」と言っていた。
午前0時を回り、局面は14図となっている。
(以下略)
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木村一基七段(当時)は、この少し後、竜王戦挑戦者決定三番勝負で三浦弘行八段(当時)に勝ち、竜王戦挑戦を決めることになる。
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今日から王位戦七番勝負第7局〔豊島将之王位-木村一基九段〕がはじまる。
王位戦、竜王戦挑戦者決定戦と続いた豊島-木村十番勝負の最終局。
「木村さんの表情はいいねえ」
と、多くの人が思っている。
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