女流名人位戦第3局は、里見香奈倉敷藤花が清水市代女流名人に勝って女流名人位を獲得した。
女流名人でいえば、林葉直子さんの15歳、中井広恵女流六段の16歳に次いでの史上三番目の若さでの獲得。
二冠獲得年齢については、林葉直子さんの15歳(女流名人・女流王将)に次ぐ記録。
女流棋士の歴史の中で、エポックメイキングな出来事だ。
里見香奈二冠は名実ともにスターになったといえる。
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私が里見香奈二冠を初めて見たのは、去年の夏の東急東横店将棋まつりでのこと。
サイン会が始まる10分くらい前に、お母様らしい女性と二人で会場へ入ってきた。ずいぶん若くて華やかなお母様だな、と思ってよく見てみると、それは山田久美女流三段だった。
それはさておき、生で初めて見た里見香奈倉敷藤花(当時)の印象は、しっとりとした華があり、高校3年生らしい可愛らしさがあるというものだった。
また、勝負の時は違うのだろうが、その表情などから、想像していたよりも、良い意味でユルい雰囲気を持っているとも感じた。
里見香奈二冠の誕生は、話題性という面と、スター誕生という面から、将棋界にとっては非常に大きな意味を持つことになると思う。
→TBSのニュース映像