昨日のマイナビ女子オープン予選で加藤結李愛女流3級が2連勝、本戦トーナメントへの進出を決めて、女流2級に昇級した。
加藤結李愛女流2級は仙台市在住で、今春高校1年生になったばかり。
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加藤結李愛女流2級が将棋を始めたのは小学2年生の時で、将棋日本シリーズ テーブルマークこども大会の参加賞の駒の形をした消しゴムが欲しくて(もともと文房具が大好きだった)、お兄さんから将棋のルールを教わったことがきっかけ。
小学3年生の時から、元・朝日アマ名人(3期)で元奨励会員の加部康晴さんの「杜の都加部道場」へ通い続けるようになり、実力を蓄えてきた。
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加藤結李愛女流2級が女流棋士になろうと思ったのは、東日本大震災後、精力的に被災地へ足を運んでいた東北普及部長の鈴木環那女流二段の指導対局の姿を見てからという。
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その後、様々な大会で活躍をしながら、女流棋士になるために研修会に入会。
月2回の例会の日に仙台から東京へ通う生活がはじまった。
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勝てばC2からC1(女流3級の資格を得ることができる)に上がれるという一戦で敗れること6回。心が折れそうになったこともあったというが、加部さんの集中特訓がきっかけとなって6連勝でC1昇級、今年の4月に女流3級の資格を得た。
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加部さんは奨励会員時代、独身だった石田和雄九段のアパートによく遊びに行っていて親しかった。そのような関係もあって、加藤結李愛女流2級は石田和雄九段門下となった。
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杜の都加部道場には小学生が多く来ているが(毎土曜日、30人位)、県代表クラスの有段者、中学生の研修会委員(C1)も通ってきており、4月以降も加藤結李愛女流2級は月に2度位のペースで杜の都加部道場で腕を磨いている。
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昨日は加部さんも加藤結李愛女流3級の勝敗が気になっていて、予選決勝が始まって30分経った頃から、中継はなかったものの、スマホを何度も見ていた。
中継ブログで結果を知ってからは、まさに、じわじわと喜びが湧いてきたといった表情になっていた。
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以下、昨日の加部さんのtwitterなど。
本日のマイナビオープン予選で、加藤結李愛が2連勝して本戦入りを果たすと同時に、待望の女流2級昇級も掌中にした。
— 杜の都加部道場 (@ChirotanthM) July 7, 2018
昨日、結李愛からLINEがきて、序盤の手順に悩んでる様子があり、角度を変えたアドバイスを伝えてやったら、今日の緒戦で似たような展開になったらしい。偶然でも、こうした運も勝負には大切な要素なのかもしれない。
— 杜の都加部道場 (@ChirotanthM) July 7, 2018
(杜の都加部道場掲示板)
加藤結李愛 女流2級昇級 – 加部 康晴
2018/07/07 (Sat) 21:20:04
本日の第12期マイナビ女子オープン予選にて、
加藤結李愛が2連勝で本戦入り、同時にホンモノの女流棋士となる女流2級昇級を決めた。小学3年生からの女の子の教え子だけに、男の子とは違った感無量の気持ちが湧き出てくるようであった。
これで重圧がとれたことから、今後の対局は伸び伸び指せることだろう。それが何よりもよかったと思っている。
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石田和雄九段門下の棋士のtweet。
石田門下初の女流棋士誕生めでたしめでたし。(仙台に行ったとき平手で普通に負けた兄弟子より。)
— 勝又清和 (@katsumata) July 7, 2018
【#きょうの叡王 15】
誰の応援とかはしないのが棋士ですが、妹弟子の加藤結李愛さんが三連勝で女流2級に。叡王取った直後に兄弟子にお手紙くれた優しい子です。
本当に良かった、おめでとう!!!(高見)— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) July 7, 2018
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宮城県松島町の瑞巌寺で行われた叡王戦第3局、兄弟子の高見泰地六段(当時)の応援に行きたがっていた加藤結李愛女流3級(当時)だが、リコー杯女流王座戦一次予選(デビュー戦)と同じ日だったため、駆けつけることができなかった。
高見叡王へのお祝いの手紙には、その時の思いも込められていたに違いない。
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→めざせ!プロ女流棋士! 加藤結李愛さん(東北高校ホームページ)