将棋マガジン1996年1月号、鹿野圭生女流初段(当時)の「タマの目」より。
☆呼び出しⅡ
森内八段「もしもし、鹿野さん。今大阪に来てるんですけど、先生、御指導願えませんでしょうか」
タマ「御指導てねェ・・・・・・」
森内「お願いしますよ」
タマ「どこに行けばいいの」
森内「いやもう、どこへでも伺いますよ。十三でも、梅田でも」
タマ「今、連盟におるんやろ。じゃあ、私がそっちに行くわ。もう一人はタコリン(阿部六段)やね」
森内「ええ。じゃあお待ちしてます」
(とっても丁寧な呼び出しですが、タマは、森内八段に何を指導したのでしょうね。ナイショだよ)
☆ヤンキー
阿部六段「鹿野さんて、ヤンキーやったん?」
タマ「なんでやねん。そんなわけないやん」
森内八段「エッ!! 鹿野さんヤンキーだったんですか???」
タマ「違うって言うてるやんか」
阿部「おめぇなぁ。そんな事、敬語で”ヤンキーだったんですか”って聞くような事か」
森内「いや、だって・・・・・・」
(かわいい森内八段である)
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後半の場面は、三人麻雀と思われる。
鹿野圭生女流初段(当時)は、くわえ煙草で麻雀。
迫力満点だったのだろう。
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森内八段と阿部六段は非常に仲が良かった。
先崎学八段の著書にも書かれているし、1995年の近代将棋にも、植山悦行六段・中井広恵女流五段の家で、ある日、森内八段がコタツで、阿部六段が押入れの中で寝ていたことが書かれている。
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しかし、私も、「エッ、○○さんってヤンキーだったんですか?」と敬語で聞いてしまうだろう。
ヤンキーは不良少年または不良少女の意味。
私が仙台で子供の頃は、不良は「与太公」と呼ばれていた。
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映画産業がテレビに押された1970年代。東映は、テレビに取り込まれない客層を狙い実録任侠ものやエログロものを量産して興行収入で他社を圧倒した。
ここで言う、”テレビに取り込まれない客層”が、不良またはそれに近い人達、あるいはそれ以上の人達だった。
「仁義なき戦い」シリーズ、「トラック野郎」シリーズ、「まむしの兄弟」シリーズ、関東緋桜一家、山口組三代目、「女囚さそり」シリーズ、「ゴルゴ13」シリーズ、「激突! 殺人拳」シリーズ、「直撃! 地獄拳」シリーズ、山口組外伝 九州進攻作戦、少林寺拳法、「けんか空手 極真拳」シリーズ、沖縄やくざ戦争、空手バカ一代、ドーベルマン刑事、「日本の首領」シリーズ、などなど。
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私は、若い頃は東映映画を全く理解できなかった。
しかし、年を取って当時の東映映画を観ると、結構面白いじゃないかと思ってくる。
私も歳を増すごとに、どんどんヤンキーになっているのかもしれない。
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