「切れ味がいいとは思わない。噂ほど序盤が下手とも思わない。終盤が強いとも思わない。でも終われば、必ず羽生君が勝っている」

将棋マガジン1986年3月号、「公式棋戦の動き」より。

「いやあ、大変な強さですよ。同じ強くても中田功君あたりは強引なところがありますが、羽生君は異質ですね。力むとこなく自然に指して勝っちゃうんです」千駄ヶ谷駅で偶然一緒になった森下が語った羽生評。羽生が四段に上がる前だったが、森下のこの言葉は強く印象に残っております。

”無理のない自然な強さ”将棋指しにとって、これ以上の誉め言葉があるだろうか?(対局日誌風)

 ある奨励会二段の言葉「切れ味がいいとは思わない。噂ほど序盤が下手とも思わない。終盤が強いとも思わない。でも終われば、必ず羽生君が勝っている」

(以下略)

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「無理のない自然な強さ」、たしかに一番の誉め言葉と言って良いだろう。

「無理のない自然な美味しさ」

「無理のない自然な可愛さ」

「無理のない自然な幸福感」

どれも、食べてみたくなったり、会ってみたくなったり、そうなってみたくなったりする。

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「序盤が下手」も、歴史的には、将棋が強い少年に対する誉め言葉。

 

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