2009年度順位戦全対局の食事別勝敗分析、今日は食事分類から勝敗を見てみたい。
(将棋棋士の食事とおやつのデータによる)
個別の注文メニューを11種に分類した。
それぞれの注文回数は次のとおり。
うどん系 284回
丼系 226回
そば系 207回
定食系 84回
ラーメン系 58回
カレー 48回
雑炊系 30回
焼きそば 25回
寿司系 23回
チャーハン 22回
冷やし中華 15回
うどん系の注文が最も多く、東京で139件、大阪で145件。ちなみにそば系は東京で131件、大阪で76件。
寿司と天丼の注文が意外と少ない。
なお、夕食では、丼系、うどん系、そば系の順の注文数になる。
更に細分化した分類で勝率を見てみたい。
[麺類]
うどん(温) 145勝117敗 0.553
うどん(冷) 10勝12敗 0.455
そば(温) 64勝42敗 0.604
そば(冷) 53勝48敗 0.525
ラーメン系 30勝28敗 0.517
焼きそば 7勝18敗 0.280
冷やし中華 11勝4敗 0.733
うどん系、そば系とも、温かいほうの勝率が高い。
反面、焼きそばは不調で、冷やし中華は絶好調。
ラーメンはなかなか微妙なところ。
なお、うどん(温)、そば(温)、そば(冷)は、それぞれ東京と大阪にメニューが存在するが、上記の傾向に地域差はない。
うどん(温)東京 69勝49敗 0.585
うどん(温)大阪 76勝68敗 0.528
そば(温)東京 28勝20敗 0.583
そば(温)大阪 36勝22敗 0.621
そば(冷)東京 44勝39敗 0.530
そば(冷)大阪 9勝9敗 0.500
[丼]
親子丼系 42勝26敗 0.618
カツ丼系 15勝18敗 0.455
うな重系 25勝37敗 0.403
その他丼 26勝33敗 0.441
親子丼系は、多くの棋士に支持され高い勝率。
カツ丼系、うな重系が思いのほか苦戦。
親子丼系東京 18勝11敗 0.621
親子丼系大阪 24勝15敗 0.615
カツ丼系東京 6勝6敗 0.500
カツ丼系大阪 9勝12敗 0.429
[ご飯系]
雑炊系 21勝9敗 0.700
カレー 18勝34敗 0.346
チャーハン 17勝5敗 0.773
雑炊系は、宮田敦史五段、上野裕和五段、横山泰明五段による貢献が大きい。
チャーハンは今後の成長株か。
[定食]
定食(肉) 23勝19敗 0.548
定食(魚) 11勝11敗 0.500
定食(野菜) 4勝2敗 0.667
定食(中華) 9勝5敗 0.643
定食系は、高橋道雄九段と丸山忠久九段の戦績に大きな影響を受ける分野である。
[寿司]
寿司 6勝17敗 0.346
お祓いが必要ではないかと思うくらい、不思議と寿司が勝てない。
明日は、個別メニュー編。
(つづく)