大内延介九段の引退対局(竜王戦5組残留決定戦 対 石田和雄九段戦)が4月20日に行われ、大内九段が勝利を収めた。
勝って引退というのは、順位戦か竜王戦残留決定戦(4組、5組)だけにしかないケースになる。
とても良い引退対局になったのではないだろうか。
なおかつ対局相手が、A級順位戦で何度も戦ったことのある石田和雄九段。
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大内延介九段には、1995年に為書き(誰のために書いたものかを書き添えられている)の入った「将棋の来た道」のサイン本をいただいたことがある。
大内延介九段の落款は「延」。
とても感激したものだった。
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私は、為書きサイン本をもう一冊持っている。
マジシャンの小林恵子さんの「本気十番勝負」。
2001年の将棋ペンクラブ交流会の時にいただいた本だ。
あの日に見た小林恵子さんのマジックは忘れられない。
裏返し折り重なりながら一列になっている53枚のトランプを、一気に引っくり返すと、ハートのカード13枚のみが表になるという、神のような技。
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アカシヤ書店の星野さんによると、古本の価値としては「為書き」は減点要素になるとのこと。
ただし、為書きされた人が著名人になると、急に価値が高まるという。
最近、三島由紀夫が為書きされている古本が市場に出て、話題になっているらしい。
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ところで、将棋の古本の希少本というと、江戸時代や詰将棋の本を除くと、大野源一九段の「大野の振飛車」。
誰も手放さないから希少本になっているのだろう。
アカシヤ書店にも先日久々に「大野の振飛車」が入ったが、即日で売れてしまったという。
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アカシヤ書店の星野さんによると、結構売れている最近の絶版本が藤倉勇樹四段の「相振り飛車 基本のキ」。
たしかに、Amazonでもプレミアムがついている。
相振り飛車 基本のキ (マイコミ将棋BOOKS) 価格:¥ 1,449(税込) 発売日:2007-09-28 |